人生挽回はきかない

人は成功体験に頼りがちになる。当然、こうすればうまくいくという成功のイメージが描けているからだ。年を重ねるごとにその傾向が強くなって、若い頃は新しいことにチャレンジしていたような人でもこれまでにやったこと、うまくいったことを選ぶようになっていく。

男女関係も同じで、たとえばナンパが得意な人だったりモテる人は試行錯誤の結果、具体的ではないにしろなんとなくこうすればうまくいくという自分なりの成功の道筋が掴めている。逆にそういった試行錯誤をしてこなかった人はどう振舞えばうまくいくかなんてまったくわからないまま年をとり、いざそれなりの大人になって恋愛をしようとしてもどうすればいいかわからず悲惨なことになる。若い頃は経験値にあまり差はないがそのプロセスを踏んだ者とそうでない者の差がじわじわ開き気付いたら埋めようのない差が出来上がっている。楽器の練習のようなもので後から頑張ったところで追いつくことはなかなか難しい。

人は経験値に見合わない展開に陥ると奇行に走る。

女性と手を繋いだこともないような私も稀に女の子と遊んだ後に何かの拍子で部屋に遊びに来たり泊まりにきたりしたとき、どうすればいいのかさっぱりわからずに「この番組好きなんだよね～」と言って録画していた山の映像を淡々と映すだけのNHKの深夜番組を流したり、「触り心地がめっちゃ良い素材だよ」と言ってエロゲの予約特典の抱き枕カバーを出してきたり、そんなヤバい言動をしてきた。こんなヤバい人間にならないためにも人々は若いうちから恋愛に精を出したほうが良い。

これからは背伸びしてでかい一発を狙わずコツコツ小さな一歩を積み上げて、ちゃんと経験値に見合うステップアップをしていきたい。