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ユーザーのことを考える恋愛とは

最近UXという言葉をよく聞く。これはUser Experienceの略称であり、ユーザーがそのサービスや製品を通じて得られる感覚みたいなものらしく、非常にぼんやりした言葉である。ぼんやりはよくない。

企業が主導で消費を促してた時代とは違い今は消費者が自分で吟味してサービス、製品を選ぶので簡単に選んでもらえると思うなよ、ユーザー目線で考えるようにしましょうね、みたいな風潮に伴いバズワードになっているようだ。弊社でも最近偉い人たちがUXUX言っている。ユーザーよりも社員目線になってほしい。

 

ユーザー目線、要するに人の身になって考えるということだが、これは小学校低学年から道徳の授業で習っている考え方である。人の身になって考えろ、やられて嫌なことはするなと耳にタコができるほど言われた。しかし社会人になってからこんなことを改めて言われるということはみんな道徳の授業で何も学んでいないということに他ならない。「どうせこう答えればいいんでしょ」みたいな回答だけして点数を稼ぐ、それは道徳の授業の本質ではないし、やばい回答を作るサイコパスをあぶり出すのが道徳の授業の目的ではない。

私は道徳ガチ勢だったので、休み時間も道徳の教科書を読んで予習復習をしていた。あまりに読み込みすぎてよく人と違う回答にたどり着いていた。その結果自分がどうしたいかよりもどうすべきかでしか物事を考えられない人間になってしまったのだった。まあ絶対に道徳の授業のせいではないが。

 

そういった自分がどうしたいかという考えを排除して男女付き合いをしようとすると、必ず壁にぶちあたる。ユーザー(女性)目線で考えると自分と付き合ったりするメリットは何一つないので、別の商品たる良い男を紹介して終わってしまうのである。相手目線で考えると自分が迫ってくるなんてのは恐ろしすぎるのでとてもできたものじゃない。万が一相手の気の迷いでホテルなんかに行ってそういうことになっても「なんで来てしまったんだろう、早く終わらないかな」と思われること間違いなしなので変な雰囲気なときほど何も起こらないよう心掛けている。相手に後悔させないこと、それがユーザー目線なのだ。仕事でも受注することが全てではない、ちゃんとプロジェクトを完遂することが大事なのだ。しかしなんとこの考え方は仕事や道徳では丸をもらえるが対人関係では何も生まないのである。

 

なんでこの人を選んだんだろうと後悔してる、あるいは後悔してないと思い込もうとしてる女性は数えきれないほど見てきたが、個人的にはそれは選んだ側が浅はかだったとしか思えない。賢いユーザーであれ。でも本当にそんな人が多すぎる。まだ恋愛市場においてはUXは浸透していない。女性が自分が多様な選択肢の中から選ぶ側であるという意識を強く持てば男も押し売りみたいなことはやめてUXを強く意識するようになってより良い男になるんじゃないかと思う。

でも絶対そんな世の中にはならないと思うので、やっぱり道徳的な思考は捨てて自分がどうしたいかで動ける男にならないといけない。相手が後悔したらまあしゃーないと思えるくらいのメンタリティが求められている。でも相手が悲しむ顔は見たくない。困った。本当に困ってます。